カイロプラクティックの歴史

1895年9月にアメリカアイオワ州ダベンポートにおいて、D.D.パーマーという人が雑役夫のハービー・リラードの背骨の隆起箇所を手で押し込んだところ、それまで聞こえていなかった彼の耳が突如として聞こえるようになったことにヒントを得て脊椎を調整する治療法を考案したのが、カイロプラクティックの始まりとされています。そして、彼はこの治療法に名前をつけるに当たり、サミエル・ウィード牧師と相談の結果ギリシャ語から語源をとって、カイロプラクティックと命名したのです。

ギリシャ語でカイロ（Chiro）は『手』、プラクティコス（Practicos）は『技術』のこと。
これらを組み合わせた言葉が、カイロプラクティックの語源です。
D・D・パーマーは先天的治癒力という、「神経エネルギーが神経系を通して身体中にくまなく伝達されている」と考え、病気などはこの神経エネルギーの流れが椎骨の捻じれ（背骨の歪み）などにより妨げられた時に症状が生じると考えました。
こうして、D・D・パーマーは、背骨と健康との関連性に深い興味を持ち研究をすすめ、息子B・J・パーマーは頚椎上部の異常が直接的に延髄を圧迫することを証明し、病気などは頚椎上部の変異が主たる原因として重視しました。
現在、アメリカにおいては16のカイロプラクティック大学があり、米公認のドクター・オブ・カイロプラクティック[D.C.]の資格を持つドクターは約46,000人に上ります。アメリカ以外では、オーストラリア、カナダにそれぞれ２校、イギリス、フランス、南アフリカ、デンマークに１校ずつ、カイロプラクティックの専門大学があります。カイロプラクティックが公認されている国や地域は日本を除いて世界中で60ヶ国以上あります。※正式な治療方として２４をこえる国で公認されています。
今でも様々な理論や矯正方法が誕生し世界中で更なる研究がおこなわれています。